植物と多国籍感のミックス // 「男前インテリア」の実践パターン(4)
人気の「ブルックリンスタイル」のポイントは?
今まで、「男前インテリア」とは何か、そのポイントをまとめてきましたが(⇨第一回目の記事 無骨さを感じさせる壁 はこちら)、どっしりとした、クラシカルな家具を合わせる英国風のインテリアが中心で、ポイントをつまむことはできても、なかなか気軽には真似できるスタイルではなかったと思います。今回は、より気軽に取り入れられる「ブルックリンスタイル」ということで、英国風のテイストよりも少しライトなので、取り入れやすいですし、日本でもとても人気のスタイルですよね。今回はそんな「ブルックリンスタイル」を取り入れる際のポイントをまとめてみました。
植物と共生する空間。
まず、ブルックリンスタイルのインテリアを楽しむ方は、アーティストや、サーフィンを趣味とする方だったり、自然との共存の思想を強く持っている方が多いような気がします。そういう思想のもとにお部屋の空間作りを楽しんでいるので、ごく自然にインテリアの中に植物が置いてあることが多いです。(しかも小さい鉢植えよりは大きい物、ひとつよりはたくさん見かけます。)
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✔︎ごくごくシンプルな空間ですが、大きな植物が置いてあることで一気にエネルギーのある空間になります。また、アイテムが全部ブラウン系で統一されていますので、より一層グリーンが映える空間になっていますね。
✔︎ヴィンテージ家具にも植物は良く合います。植物のテイストを揃えるよりも、「自分の気に入った植物だったらOK」というような、肩の力の抜けたミックス感が「今」っぽいのかもしれません。
✔︎一部レンガの壁に、コンクリート打ちっ放しの壁という男前インテリアのお手本みたいな空間に、大きい木の植物だけではなくて、麻紐で吊り下げるデコレーションがおしゃれです。着物?もかけてあったりと異国感もあり、お手本にしたいミックス感覚です。
「異国感」のアクセントをつける。
ブルックリンでこういうお部屋に住み、アートなどをやっている方って、「旅」がライフワークの人が多い気がします。もちろんパッケージツアーではなくて、極端な話バックパッカーみたいな。そこからサーフィンや登山など自然を楽しむアウトドアに派生していくみたいな。伝わるでしょうか?
そういう「旅」の記憶を思わせるような、エスニック/オリエンタルなアイテムを置いているお部屋が多いです。代表的なものは「ラグ」ですが、「クッション」も結構見かけますね。(⇨たくさんのクッションを使ったモダンインテリアの実例6選)本格的な人は現地で買ったものなど置いているのかもしれませんが、今は異国の民芸品もインターネットなどで買える時代です。(例・キリムなど……)ライフスタイルからそっくり取り入れるのが一番良いのかもしれませんが、雑貨で取り入れてみましょう。
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✔︎こちらにもかなり大きいグリーンがあり、目を引きますね!そこに白の天井と、木目の壁だけだとかなりクリーンでシンプルなインテリアになったと思います。エスニックな柄のラグがここに入ることでストーリーを感じさせるような、インパクトのある空間になりますね。
✔︎こちらは、レンガの壁に、工業製品アイテムが加わり(⇨スパイスとしての骨董品)、きっちりとインダストリアルインテリアの空間を作っているように見えますが、椅子にかけられたペンドルトンのブランケット?でしょうか、たぶんネイティブアメリカン柄だと思うのですが、そういったものがアクセントになることでほどよくハズし感が出て、「きめすぎない」普段使いのインダストリアルインテリアと言えます。
✔︎こちらは「白」を基調とした空間に異国アイテムとグリーンが配置されていて、異色ではありますがブルックリンスタイルっぽい、ちょっと不思議な空間です。様々な色が使われていますが、大半をしめるベースカラーが「白」ですし、原色はなく、中間色で揃えられ、色の彩度・明度などのトーンもきっちりと統一されコントロールされているので、とっ散らかった印象はありませんね。流行のインテリアスタイルだけれど、オリジナリティがあってハイセンスな空間です。
✔︎こちらは、おそらく部屋そのものが古いのでしょう、重厚感のある設えに、アートを大胆に配置した壁、そしてエスニックなラグというミックス感が強いインパクトを与えます。花柄で、エスニック感が強すぎないラグのデザインも、この部屋の雰囲気に合っているのかもしれない。住人の好きな物を組み合わせていったらこうなったのかもしれない。説明がしづらいですが、こんな自由な雰囲気も、ブルックリンスタイルならではと言えるかもしれませんね。
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